PADは交換するの?
       
  ブレーキは、かければかける程、その摩擦により、PADの摩擦材の部分は減っていきます。 
  減り続ければいつしか摩擦材が無くなってしまい、鉄板(プレッシャープレートと言います。)  
  だけになってしまいます。そうなると相手方のローターを傷つけ、余計な出費がかさんだり、
  片効きが起こり事故につながる可能性もでてきます。


  そうなる前にPADを交換しなければなりません。

  その摩擦材の減り具合を確かめる簡単な方法は下記の方法があります。
  どの方法でも当てはまっていればPADが減っている可能性があるので交換を検討されてみて
  はいかがでしょうか。

交換の目安ってどのくらい?
 通常、PADの摩擦材部分の厚みは10mm
 前後あります。その内、有効使用代は8mm
 程度です。しかし摩擦材が薄くなればPAD
 の体積が減り、熱負荷が高くなります。その
 為耐摩耗性も悪くなり、摩耗が早くなります。
 摩擦材の厚みが残り5mm以下になれば交換
 を検討された方が良いでしょう。

PADの減り具合の簡単な確認方法
これが一番確実 !!  
 @PADを実際に見る
   
 一番確実な方法として、PADの摩擦材残量を直接
   
 見て確認する方法があります。
   
 タイヤ交換やパンク修理、サスペンション交換等、
   
 タイヤを外した時に、直接見て確認して下さい。
  

最近の車には、右図のように
キャリパーにのぞき窓がつい
ていますので、そこから覗い
て見て下さい。      
目安として…

@走行距離

 まずはじめに、走行距離をPADの減り具合の目安にする方法があります。
 しかし、走行条件(乗り方、走行場所、使用用途他)や、車両条件(高出力車、車両重量
 が重い車、構造上他)、ローター・足まわり・車両との相性…等により摩擦材の減り具合は変化します。
 目安としては、上記走行条件・車両条件等を考慮に入れ、車検時やタイヤ交換時等に
 PAD摩擦材残量と走行距離を確認しておき、それを基に、ご自分の車のPAD交換
 時期を判断して下さい。

Aブレーキフルードの減少

 普段のエンジンオイルチェックや、ラジエ
 ター液チェック等ボンネットを開けた時、
 一緒にブレーキフルードのリザーバータン
 クを覗いて見て下さい。通常ブレーキフル

 ードはMAXラインまで入っていますが
 MAXラインや以前見た時より減っていれ
 ば、PADが交換時期に入っている可能性

 があります。又、液もれの恐れもあります
 のでブレーキフルードが減っていた場合、
 点検をお勧めします。

B摩耗警報センサー(Wear Indicator:W/I)が
 鳴っている。
 摩耗警報センサーとは音やランプでPAD
 の残量が残り少ないことを運転手に知らせ
 る方法です。但し、ブレーキノイズと混同
 したり、引き摺り等の可能性もありますの
 で、ブレーキから異常な音がした場合には
 点検をお勧めします。
 又、音が小さすぎて聞こえなかったりする
 場合もありますのでご注意下さい。

  ブレーキは重要保安部品の一つであり、車が走るためには「止まる」という作業が
 絶対不可欠です。事故を起こさないためにも、日頃からのブレーキメンテナンスを
 充分行って下さい。
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